私が幼い頃、ロンドンの学校で先生から「自宅で水仙を育てる」という課題が出されて クラス全員に水仙の球根と土が配られ、育て方の説明もされました。
記憶では、球根を植木鉢に入れ、土をかぶせてから水を与え、湿らせた状態で暗い戸棚にしまい、その後は時々水をやる以外は、ほとんど手をつけませんでした。
まだ小さかった私はすぐに変化が見たくて、何度もその水仙を確認するのですが 、しかし目に見える変化が無くて落胆したのを覚えています。
自然界の成長の仕組みなどほとんど知らなかった私は、どうして日々何も変わらないのかが不思議でたまりませんでした。
ある日、戸棚にしまっていた鉢を見てみると、ついに水仙の芽が顔を出しているのを発見しました。 その後も手をかけ続けると、やがて鮮やかな黄色い花を咲かせ、水仙を学校に持っていく日、それがまるで小さな奇跡のように思えて、とても誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
この話をする理由は、変化を説明する方法として自然を使うように導かれることがよくあるからです。
例えば、真冬の葉のない桜の木を思い浮かべてください。 その木を見ていると、何も起きていないように見え、木が成長しないように思えるかもしれません。
しかし、私たちには見えないところで、木の内側には大きな変化が進行していて 春が訪れて適切な時期が来た時に、美しい桜の花や新しい葉が姿を現します。
これは、人の人生でも同じことが言えるのかもしれません。
何かに一生懸命取り組んでいるのに結果が出ないと感じたり、成功していないと感じたり、未来に良い変化が見えないと、悩んでしまうことがあるかもしれません。
ですが、そう感じたとしてもそれが真実であるとは限りません。 その人にとって大きな変化がまだ見えていないだけで、未来に待っているのかもしれませんし、まだその変化が起こる適切な時期ではないのかもしれません。
しばしば、何も起こっていないように見える時にこそ、最も大きな変化がすでに準備されていることがあります。
何ヶ月も状況が変わらないように感じると、幸せな未来や前向きな変化を信じるのはとても難しいことです。
しかし、前向きな姿勢を保ち、まだ訪れていない変化を信じることが大切で、このポジティブなエネルギーを保つことで、人は前進し続けることができます。
未来には素晴らしいことや幸せな変化が、たくさん待っているかもしれません。
ですから、見えない変化に対しても信じ続け、できるだけ楽観的であり続けましょう。
できる限り忍耐強く、未来に期待してください。 成長する水仙のように、変化はすでに見えないところで進行しているかもしれませんし、 適切な時期が来た時、素晴らしいことや幸せな変化は、私たちが最も予想していない時に突然、訪れるかもしれないのですから。
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